前回の記事では、終活の基本とともに終活ムービーの魅力について紹介しました。
今回は、具体的にどのように終活ムービーを作るのか、そしてどんなメッセージを残せばよいのかを詳しく解説します。
1. 終活ムービーとは?改めておさらい
終活ムービーとは、自分が亡くなった後に家族や大切な人たちに向けて流す動画です。「ありがとう」という感謝の言葉や、これまでの人生の歩み、伝えたかった思いなどを映像に残すことで、遺された人の心の支えになります。
終活ムービーを作るメリット
✅ 家族や友人への最後のメッセージを残せる
✅ 自分の気持ちを整理できる
✅ 遺族のグリーフケア(悲しみを癒す効果)につながる
✅ ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の一環になる
2. どんな内容を入れるべきか?
終活ムービーに入れる内容は自由ですが、特に以下のポイントを意識すると、より心に残る動画になります。
① 感謝のメッセージ
大切な人に「ありがとう」と伝えるのが、終活ムービーの最大の目的です。
家族へ:「育ててくれてありがとう」「支えてくれてありがとう」
友人へ:「出会えてよかった」「楽しい思い出をありがとう」
仕事関係者へ:「お世話になりました」「一緒に働けて幸せでした」
② これまでの人生の振り返り
幼少期や青春時代の思い出
家族ができたときのエピソード
仕事や趣味での達成感や経験
写真や動画を使って、人生の流れが分かるようにすると、より感動的なムービーになります。
③ これからの家族へのメッセージ
「これからもみんな仲良くいてほしい」
「笑顔を大切に、幸せに過ごしてほしい」
「私のことをときどき思い出してくれたら嬉しい」
未来に向けた言葉を残すことで、遺された人が前向きな気持ちになれます。
3. 終活ムービーの作り方
① 伝えたいことを整理する
いきなり撮影するのではなく、まずは伝えたいことをエンディングノートやメモにまとめるとスムーズに進められます。
質問に答える形で考えると整理しやすいです!
✅ 誰に向けてメッセージを残したいですか?
✅ どんな思い出を伝えたいですか?
✅ どんな言葉を残したいですか?
💡 当社では、映像に残す内容のひな形をご用意しており、よりスムーズに考えていただけるようサポートしております。どんなメッセージを伝えればよいか迷った際は、お気軽にご相談ください。
② 撮影の方法を決める
終活ムービーの撮影には、大きく分けて**「自分で撮影する」方法と、「プロに依頼する」**方法があります。
【自分で撮影する場合】
スマホやビデオカメラを使う
静かな場所で撮影する(余計な音が入らないように)
自然な表情でリラックスして話す
💡 ポイント長すぎると伝わりづらくなるため、5~10分程度にまとめるとよいでしょう。
【プロに依頼する場合】
映像制作のプロに依頼すると、よりクオリティの高い終活ムービーを作ることができます。
ライティングや背景にこだわった撮影が可能
編集をして、写真や音楽を組み込める
話しやすいようにサポートしてくれる
プロに依頼することで、より感動的な映像を作ることができるので、「しっかりしたムービーを残したい」という方にはおすすめです。
③ 編集してより伝わる映像にする
撮影した映像を編集することで、より分かりやすく、感動的なムービーになります。
💡 編集のポイント
✅ 写真や昔の映像を挿入する(人生の振り返りが伝わりやすい)
✅ 音楽をつける(しんみりしすぎない、温かみのある曲がおすすめ)
✅ 字幕をつける(聞き取りにくい部分を補うため)
4. いつ撮影するべき?
終活ムービーは、できるだけ元気なうちに撮影しておくのがおすすめです。「まだ早いかな?」と思っていても、体調が良く、気持ちが落ち着いているときに撮ることで、より自然な表情やメッセージを残すことができます。
特に、60代~70代のうちに準備する人が多いですが、終活ムービーはどの年代でも作成可能です。「節目のタイミングで撮影し、アップデートする」という方法もあります。
5. 終活ムービーを作ることで、前向きな人生を
終活ムービーは、単なる「遺言動画」ではなく、自分の人生を振り返り、気持ちを整理し、大切な人に想いを伝えるためのものです。
「ありがとう」と言葉にするだけでなく、映像として残すことで、より深く伝わることもあります。家族にとっても、あなたの笑顔や声が残ることで、心の支えになり、前向きな気持ちで人生を歩んでいけるでしょう。
💡 まずはエンディングノートに伝えたいことを書き出すことから始めてみませんか?

次回の記事予告
次回は、実際に終活ムービーを作った人の事例やエピソードを紹介します!「どんな内容が感動を呼んだのか?」「家族の反応は?」など、リアルな体験談をお届けします。
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