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ACP(人生会議)とは? 〜自分らしい最期を迎えるために〜

執筆者の写真: Aznar VRAznar VR

1. ACP(人生会議)とは?


ACP(Advance Care Planning)は、日本語で「人生会議」とも呼ばれ、自分の人生の最終段階にどのような医療やケアを受けたいかを、事前に考え、家族や医療・介護の関係者と話し合うプロセスのことを指します。

日本では、厚生労働省が2018年に「人生会議」という愛称を発表し、ACPの普及を進めています。ACPは一度話し合えば終わりではなく、状況や考えの変化に応じて繰り返し見直し、調整していくことが大切です。


 

2. ACP(人生会議)でやること


ACPでは、以下のようなことを考え、話し合います。


① 自分の価値観や希望を明確にする

  • どのような最期を迎えたいか?

  • どんな医療やケアを受けたいか、または受けたくないか?

  • 最後の時間をどこで過ごしたいか?(自宅、病院、ホスピスなど)

  • 人生の最終段階で大切にしたいことは何か?


② 信頼できる人に思いを伝える

自分が意思決定できなくなったときに代わりに意思を伝えてくれる「代理意思決定者」を決め、その人に自分の希望を話しておきます。家族や友人だけでなく、医師やケアマネージャーと共有することも重要です。


③ 文書にまとめておく(任意)

口頭で話しておくだけでなく、エンディングノートや事前指示書(リビングウィル)に希望を記録しておくと、万が一のときに役立ちます。



ACP

3. なぜACP(人生会議)が必要なのか?


① 自分の意思を尊重してもらえる

病気や事故などで自分の意思を伝えられなくなった場合、家族や医療者が判断を迫られることになります。事前に希望を伝えておくことで、望まない治療を避けたり、自分らしい選択をすることができます。


② 家族の負担を軽減できる

「延命治療をするべきか?」など、重大な決断を家族だけでしなければならない状況は、大きな精神的負担になります。事前に話し合っておくことで、家族の悩みや迷いを減らすことができます。


③ 医療・介護の質が向上する

ACPを実施していると、医療・介護スタッフが患者の価値観を理解し、それに沿ったケアを提供しやすくなります。結果として、患者も家族も納得できる医療を受けられる可能性が高くなります。


 

4. いつからACPを始めるべき?


ACPは、高齢者や重い病気を抱えている人だけでなく、誰でも始めるべきものです。事故や突然の病気はいつ起こるかわかりません。

特に、以下のタイミングでACPを考えることが勧められます。


✅ 健康診断や人間ドックを受けた後

✅ 60歳を迎えたとき(還暦)

✅ 家族や友人が病気や介護を受けるようになったとき

✅ 大きな病気の診断を受けたとき

✅ 退職や引っ越しなど、生活環境が変わったとき


 

5. まとめ:ACP(人生会議)を始めてみよう!


ACPは、自分らしく生きるための大切なプロセスです。「最期の話をするのは縁起が悪い」と思うかもしれませんが、実はACPを通じて「自分にとって大切なもの」を再確認し、より充実した人生を送るきっかけにもなります。

まずは、家族や信頼できる人と「自分が大切にしたいこと」について話してみましょう。そして、自分の希望を少しずつ明確にし、記録しておくことが大切です。

今日から、小さな一歩を踏み出してみませんか?

 
 
 

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